場所:中央図書館3階オープンスタジオ
講師:秋元雄史氏 (金沢21世紀美術館長)
日比野克彦氏(東京藝術大学美術学部教授)
宮下孝晴氏 (金沢大学人間社会研究域教授)
鼎談司会:金沢大学附属図書館長 柴田 正良
テーマ:芸術の普遍性を創る風土(ローカリティ)の衝撃
開催内容:
13時00分~13時30分 受付
13時30分~13時35分 櫻井 勝 理事(情報担当) 開会の挨拶
13時35分~14時20分 秋元 雄史 氏 講演(質疑含む)
14時20分~15時05分 日比野 克彦 氏 講演(質疑含む)
15時05分~15時20分 休憩
15時20分~16時05分 宮下 孝晴 教授 講演(質疑含む)
16時05分~16時55分 鼎談(秋元氏、日比野氏、宮下氏)
16時55分~17時00分 柴田 正良 附属図書館長 閉会の挨拶
(総合司会 東雅彦 情報部長)
開催趣旨:
秋元雄史氏は,ベネッセの文化活動の拠点である瀬戸内海の「直島」での美術館活動,地中美術館長を経て,金沢21世紀美術館長に就任されました。直島で企画された「コミッションワーク」では、直島でしか見ることができない作品群を依頼作成,「家プロジェクト」では,直島の歴史と風土にあわせた建築物を創造(再生)するなど地域(の空間や歴史)と美術・建築との関わりをベネッセの地域的な文化活動として展開されてきました。
日比野克彦氏は,独自の作品を創造しながら,一方で社会的な広がりを持つ独特の芸術活動として「明後日朝顔プロジェクト」を主宰し,朝顔の種を地域から地域への頒布する活動を通して,人と人,人と地域,地域と地域のコミュニケーションを活性化すること,更に人と人の関係から生まれる「かたち」を芸術の根本と捉えて社会(地域)の中での芸術の機能性を検証することを目指しておられます。
宮下孝晴氏は,イタリア美術史を専門とし,近年同国の文化財修復研究機関と共同で,フィレンツェにある教会の礼拝堂に14世紀末に描かれたフレスコ壁画の修復を行うなど,イタリアの芸術文化に貢献した功績が認められ,同国政府から「イタリア連帯の星勲章」が同氏に贈られました。
今回のシンポジウムでは,地域を芸術活動・美術館活動の重要な要素として事業を展開されてきた秋元氏,芸術自体が地域や活動や人間同士の関係の中で立ち上がるものと捉える日比野氏,イタリアの風土から生まれた美術の復元に取り組まれた宮下氏に,それぞれの活動を通して,芸術や美の普遍的な在り方と,それを胚胎する個別の土着性との関係,両者のダイナミクスを語って頂きます。
附属図書館では,一昨年度,暁烏記念式を地域や社会への貢献を大きな目的とするシンポジウムへと発展させることとしました。今回はその第1回の試みとして,金沢にゆかりの深いお三方のお話を金沢大学の関係者だけでなく,広く地域の皆様とお聞きし、金沢を考えるきっかけにもしたいと思っております。
この件に関する問合わせ先 総務係 (角間)内5200 insomu@adm.kanazawa-u.ac.jp
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